中央銀行、オープンソースのERP5を八ヶ国に導入成功

Press release to announce the successful implementation of ERP5 in a Central Bank
  • Last Update:2008-07-15
  • Version:002
  • Language:ja

2008年7月15日

  • Nexedi
  • Mandriva
  • Zope Corporation

中央銀行、オープンソースのERP5を8ヶ国に導入成功

〜プロプライエタリなERPシステムに失敗した後、Nexediのサービスへ移行〜

Nexediグループは、中央銀行における初めてのオープンソースERP「ERP5」の導入案件において、成功したことを発表します。本中央銀行において、5ヶ月間にわたる連続操業が経過しており、8ヶ国にまたがる、8千万人の金融システムを運営しています。オープンソース・プロジェクトが、これほど機密性の高いミッションクリティカル・アプリケーションを実現したことはかつてありませんでした。ERP5バンキングは無償でソースコードが公開されており、特定のベンダにとらわれることのない、経済活動の自由化を推進いたします。

本プロジェクトは、先月、株式会社Nexedi(本社・東京都品川区)の代表取締役に就任した奥地 秀則(おくじ よしのり)をはじめとする、Nexediバンキング・チームが中心となって開発が行われました。この成功事例をうけ、株式会社Nexediでは、これまで培われた技術やノウハウを日本市場に適用し、ERP5エンタープライズ・サービスの普及に努めます。

本プロジェクトの詳細は以下の通りです。

  • 5ヶ月間に渡り、連日300人のアクティブ・ユーザに利用され、全く問題なく稼動しています。
  • 32ノードのLinuxクラスタを用い、1時間あたり約5000件の複雑な取引業務を処理しています。
  • グローバル・バンキングに必要とされる機能が、約60のモジュールによって完全にカバーされています。
  • ERP5バンキングは、金融取引のため、SWIFTネットワークにリアルタイム接続されています。
  • 3000以上の自動テストによって、品質保証を行い、アプリケーションや金融業務の細部を毎日検証しています。
  • Nexediは、ヨーロッパ、アジア、アフリカ、アメリカの各地に拠点を持ち、24時間体制のサポートを提供しています。
  • ERP5バンキングは、Zopeアプリケーション・サーバの上で動作し、Zopeオブジェクト・データベース(ZODB)とERP5のアクティブ・オブジェクト技術の組み合わせによって、高いスケーラビリティを確保しています。
  • オペレーティングシステムには、欧米で人気の高いMandriva Linuxディストリビューションが採用されており、安定性、利便性の両面で、高い性能を示しています。

以下に、関係者からのコメントをご紹介します。

奥地 秀則(おくじ よしのり・株式会社Nexedi 代表取締役社長、Nexedi SA CTO):「この成功事例は、大変に過酷な業務要件に対して、オープンソースが技術的に十分な能力を有している証拠となるでしょう。」

セバスチャン ロバン(Sébastien Robin・Nexedi SA ERP5 Banking Project Manager):「本プロジェクトの成功は、ワークフローやセキュリティ・ルールにおける、ERP5のこの上ない柔軟性、加えて、ERP5のコアが品質保証プロセスによって守られているおかげです。」

ロブ ページ(Rob Page・Zope Corporation CEO):「Zopeアプリケーション・サーバが、このような重要なアプリケーションを支えているというのは、大変喜ばしいことです。私たちは、この偉大な業績を成し遂げたNexediチームを祝福します。」

フランソワ バンシロン(François Bancilhon・Mandriva SA CEO):「Mandriva Linuxが本プロジェクトの成功に一役買うことができたことを、私たちは誇りに感じ、嬉しく思っています。今やオープンソース・コンポーネントは成熟を迎え、このような種類のプロジェクトでも十分に対応できるという、素晴らしい事例です。」

ジャン・ポール スメッツ(Jean-Paul Smets・Nexedi SA CEO):「オープンソースであるERP5は、全世界的な開発者コミュニティに支えられ、成長を続けています。ERP5が中央銀行に選ばれたのは、著名なERPパッケージ製品に失敗した後だっただけに、ERP5がオープンソースであるという事実がとても重要でした。今後の経済活動が特定のベンダに依存することなく、いつまでも利用し、進歩しつづけられることが、お客様が抱いていた最も高い関心でした。」

ERP5バンキングについて

ERP5バンキングは、グローバル・バンキングに必要な機能を網羅するソリューションです。中央銀行で導入に成功した、世界初のオープンソースERPです。オープンソースであるため、いかなる業務要件や仕様に対しても、低コストで適合させることができます。

Nexediについて

Nexediは、オープンソースERPプロジェクト「ERP5」リーディングカンパニーです。ERP5は、航空宇宙産業、アパレル産業、銀行業、ヘルスケア産業、官公庁等、幅広い事業に向けて、開発され、採用されています。ERP5は、アフリカ、アジア、ヨーロッパ、南北アメリカのあらゆる規模の会社で利用されています。ERP5はオープンソースであるため、ライセンスに伴うコストが全くなく、単一ベンダにロックインされることなく、業務要件の変更に応じて、自由にアップデートを行ったり、カスタマイズすることができます。

Nexediは、企業や官公庁へ24時間体制のサポートを提供し、ミッションクリティカルなアプリケーションをオープンソース・ソフトウェアによるソリューションへ移行させたいと希望するお客様を支援します。

Mandrivaについて

Mandrivaは、革新的なオペレーティングシステムである、Mandriva Linuxのディストリビュータです。オープンソース・テクノロジーを普及させるため、個人や、法人、政府機関に向けて、さまざまな製品とサービスを提供しています。本社はフランス・パリに位置し、Euronext Marche Libreに上場しています。

Zopeについて

Zope Corporationは、Zopeプロジェクトのリーダであり、新聞やテレビ局等、400以上の主要なメディアを支えています。Zopeは高度に統合されたフレームワークであり、コンテンツマネージメントや、セキュリティ管理、広告マネージメント、ブログ、動画配信等、数多くのウェブ・サービスをサポートしています。

本プレスリリースのURL
http://www.nexedi.co.jp/company/pr/news-central.bank

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