プレスリリース
2026年6月2日 東京
株式会社NexediおよびNetframe.coは、シンジェンタジャパン株式会社向けにDrupalベースのプロプライエタリなPaaS環境から、日本国内のオープンソースハードウェア上で運用されるオープンソースPaaS環境への重要な移行プロジェクトを成功裏に完了しました。プロジェクトはわずか10週間で完遂され、新たなプラットフォームは、シンジェンタジャパン株式会社の主要製品情報を提供する既存システムの動作を忠実に再現しています。.
ソリューション
株式会社NexediおよびNetframe.coは、以下のステップで本プロジェクトを推進しました。これは、プロプライエタリなクラウドのアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)やPaaSへの強いベンダーロックインに直面しているどの企業においても適応できるものです。
【ステップ1】既存のプロプライエタリクラウド環境におけるプロセスを分析し、システム内で利用されているAPIやPaaSコンポーネントの一覧を含む構成要素を詳細にマッピングしました。
【ステップ2】マッピングしたプロプライエタリクラウドの各種プロセスを、400種類以上のコンポーネントおよびスタックをサポートし中国を含むグローバルなコンテンツ配信ネットワーク(CDN)を備えたオープンソースPaaSであるSlapOS上に再構築しました。
【ステップ3】Webポータルのソースコードを、SlapOSに標準搭載されているDrupalスタックへ移行しました。また、日本語検索に対応した高度な検索機能を実装し、従来のプロプライエタリPaaS環境と比較しても差異のない検索体験を実現しました。
【ステップ4】製品データベースのエクスポートおよびオープンソースPaaS環境へのインポートを実施した後、Rapid.Spaceのホスティング環境へ切り替えました。サービス停止時間は約10分間に抑えられ、円滑な移行を実現しました。
結果
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データ損失ゼロを実現 — Webサイトおよびデータベースの全コンテンツを、構造を含めて完全に再現し、データ損失を発生させることなく移行を完了しました。
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検索機能の同等性を確認 — 日本語による20種類の検索テストを実施した結果、Elasticsearch環境において、従来のSolr実装と完全に同一の検索結果が得られることを確認しました。
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ベンダー依存からの脱却を実現 — WebサイトはSlapOSが管理する完全オープンソースの技術スタック上で稼働しており、特定ベンダーのプラットフォームへの依存を解消しています。
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デジタル主権を確立 — システムは、日本国内で運用されるOpen Compute Project(OCP)のオープンハードウェア基盤上で稼働しており、データおよびシステム運用に関する主権性を強化しました。
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計画通りの納期を達成 — プロジェクトは合意されたスケジュール内で完了し、DNS切り替え作業も円滑に実施されました。
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本番環境レベルの再現性と運用性を確保 — SlapOSのパッケージング技術により、あらゆるインフラ環境上でシステムをゼロから再構築することが可能です。また、災害復旧を含むライフサイクル自動化機能についても日次で検証が行われており、高い運用信頼性を実現しています。
福永 大希(シンジェンタジャパン株式会社): 「日本語検索機能の複雑さを考慮すると、オープンソース環境への移行がこれほど短期間で完了し、しかもアプリケーションの挙動にまったく違いが生じなかったことは大きな驚きでした。今回の移行を通じて、クラウドコンピューティングの多くの機能は、過去10年間にわたりハイパースケーラー各社が業界に認識させてきたものよりも、実際にはオープンソースで容易に実現できることを学びました。」
田原悠西(株式会社Nexedi): 「今回の移行は、オープンソースインフラストラクチャがエンタープライズレベルで提供できる価値を示す好例です。シンジェンタをプロプライエタリなプラットフォームからSlapOSへ移行することで、期待されるパフォーマンスや信頼性を維持しながら、Webシステムに対する完全なコントロールと、将来に向けたより大きな自由度を実現しました。」
Valentin Przyluski(Netframe.co): 「日本語検索の挙動を、クエリ単位、検索結果単位で正確に再現することが、本プロジェクトにおける最大の技術的課題でした。当社チームは、本番稼働前の検証においてシンジェンタが十分な確信を持って評価できるソリューションを提供できたことを誇りに思います。」
Jean-Paul Smets(Rapid.Space): 「Rapid.Spaceは、日本と中国の双方に拠点を展開する数少ない国際クラウドプロバイダーの一つです。当社のエッジコンピューティング技術により、従来型クラウドと比較して、より多くの拠点への展開を効率的に実現できます。」
本プレスリリースのパーマネントリンク
https://www.nexedi.com/ja/NXD-Document.Press.Release.Syngenta.Japan.Open.Cloud
連絡先
田原悠西(株式会社Nexedi)Tel: +81(0)-804068-9210, Email: yusei (at) nexedi (dot) com
Jean-Paul Smets(Nexediグループ)Tel: +33(0)-6-29-02-44-25, Email: jp (at) nexedi (dot) com
シンジェンタジャパン株式会社
シンジェンタは、90カ国以上で事業を展開する農業イノベーション分野のグローバルリーダーです。世界人口の増加に対応しながら地球環境の保全を実現するため、農業従事者が必要な変革を進められるよう支援する技術や農法の開発に取り組んでいます。同社の先進的な科学技術は、これまでにない規模で農業従事者および社会に価値を提供しています。また、サステナビリティ目標のもと、より健全な土壌でより健康な作物を栽培し、収量向上を実現するための新たな技術やソリューションの開発を推進しています。
Syngenta Crop Protectionの本社は、バーゼル(スイス)に所在しています。
株式会社Nexedi
Nexediはオープンソースソフトウェアの開発・提供を行う企業です。世界各地のミッションクリティカルな環境において利用されている分散型クラウド展開プラットフォーム「SlapOS」、日本企業にも導入実績を持つオープンソースERP/CRM「ERP5」、およびエネルギー業界向けに導入されているオープンソースのデータエンジニアリング基盤「Wendelin」の開発元として知られています。
本プロジェクトにおいては、株式会社Nexediが本番環境インフラストラクチャ全体の構築および運用を担当しました。
参考: https://www.nexedi.com/ja/
Netframe.co
Netframe.coは、重要インフラ分野に特化したオープンソースソフトウェアの開発・提供企業です。
SlapOSの長期利用企業でもあり、専門的な技術コンサルティングおよびシステムインテグレーションサービスを提供しています。本プロジェクトでは、移行設計および実装を担うインテグレーションパートナーとして参画しました。
SlapOS
2009年に誕生したSlapOSは、商用環境において実運用の実績を持つ数少ないオープンソース/フリーソフトウェアのエッジコンピューティング基盤です。プロビジョニング、DevOps、会計、課金、監視、オーケストレーション、および自動災害復旧(Disaster Recovery)機能を一貫して統合するハイパーコンバージド・オーケストレーション・システム(HyOS)を基盤としており、パブリッククラウド、分散型メッシュクラウド、ビッグデータ基盤、ハイパーコンバージドインフラストラクチャ、IoTアプリストア、4G/5Gネットワーク、エッジコンピューティング環境などを、数日から数週間という短期間で構築することが可能です。Big Data Value Associationから表彰を受けたビッグデータプラットフォーム「Teralab」の中核技術として採用されており、多数のグローバル企業で活用されています。
SlapOSはERP5とともに、Airbus、Mitsubishi、Aide et Action、Capagoをはじめとするさまざまな組織・企業に導入されています。
参考: https://slapos.nexedi.com/
Rapid.Space
Rapid.Spaceは、堅牢な5Gエッジクラウド事業者であり、その国際的かつ完全オープンなインフラストラクチャは、オープン性、透明性、移植性、可逆性の原則に基づいています。オープンソースソフトウェア、オープンハードウェア、オープンな運用手順を採用しています。SimpleRANイニシアチブの共同創設者であり、Open Compute Project、Euclidia、EANGTIのメンバーでもあるRapid.Spaceは、5Gエッジコンピューティングおよび3Cネットワークインフラストラクチャの開発において最前線に立って、スプリンターネットの課題に対処し、企業秘密を保護し、温室効果ガス排出量を削減しています。
参考: https://www.rapid.space/
法的通知
ERP5、SlapOS、Wendelin、NEO、OfficeJS、Re6st、CloudooはNexediの登録商標です。他のすべての商標はその他の各所有者の所有物です。